2022年3月21日月曜日

スタビライズドウッド4

cuctus juiceの使用法がHPにのっていたことに後から気づきました。

TURNTEX

以下英訳、転載とコメントします。


 準備編(これ大事)

まず最初に、材料の含水率が5%以下(できれば0%)で、きれいな状態であることを確認します。 全ての木材はスタビライズの前に乾燥させる必要があり、たとえ購入した木材が窯で乾燥されたものであっても同様です。 ショップに置かれていた木材は、どれだけ長く置いていても空気中の湿度によって平衡含水率(EMC)以下にはなりません。 アメリカのほとんどの地域では、EMCは10〜12%程度です。  水分計は6%以下では正確ではないので、使うのはやめておきましょう。 空気乾燥させたブランクスをできるだけ乾燥させるには、104℃のオーブントースターに24時間以上入れることです。 その後、オーブンからブランクスを取り出し、すぐにジップロック式のフリーザーバッグなどの密閉容器に入れて、室温まで冷まします。 これは、超乾燥した高温の木材が、冷え始めると同時に空気中の水分を拾い始めるために必要です。 サボテンジュースを加えたときにブランクスが熱いと、重合が早まってしまい、完全な失敗となってしまいます。 グリーンウッドをオーブンで乾燥させないでください。 切ったばかりの木材は、オーブン乾燥の前に数ヶ月間自然乾燥させてください。 ひび割れや反りの原因となります。

ココボロやローズウッドのような油分の多い木材は避けてください。 真空下では、木材の油分が引き出され、ジュースが汚染されてしまい、正しく硬化しない可能性があるからです。

(⇒24時間オーブンに入れるのは現実的ではありません。野菜の乾燥機がネットで安く買えます。これで乾燥させるといい感じになりました。本当は含水率を図ったほうがよいのでしょうが・・・。)


cuctus juiceを入れる

次に、ブランクスをスタビライジングチャンバーに入れて重しをする。 必要な量のカクタスジュースを安定化チャンバーに加え、ブランクスが完全に浸るようにし、ブランクスを覆う約1-2インチ(25-50mm)のジュースを加えます。 安定化チャンバーが安全で安定した場所にあることを確認してください。 真空状態の真空チャンバーは、床にぶつかるなどの急激な衝撃を受けると破裂する恐れがあります。


サボテンジュースの着色

サボテンジュースは、木材に色を付けたいときに染色することができます。 私は様々な染料を試しましたが、Alumilite染料またはCactus Juice安定化染料が最も成功しました。 これらの染料は非常に濃縮されており、ジュースと混ざり合ってうまく機能する、きれいで鮮やかな色を作り出します。 Transtintのような一部の染料は、少量で使用できますが、多すぎるとジュースの硬化に影響を与えます。 染料は、必要と思われる量よりも多めに使うようにしましょう。


真空をかける

カクタスジュースを入れた後、チャンバーに蓋をします。 ガスケットを密封するために、蓋に少し圧力をかける必要があるかもしれません。 最初に真空を開始すると、ブランクから異常な量の空気を引き抜くことになり、ジュースがかなり泡立つことになります。 ポンプを始動する前に真空制御バルブを完全に開き、泡を抑えながらゆっくりと閉じていくのがベストです。 大きな泡立ちがおさまったら、完全な真空状態にします。

安定させる木材や使用する真空ポンプにもよりますが、材料から完全に空気を抜くには、短いもので4~6時間、長いもので24時間以上かかることがあります。 最も一般的なのは12時間以上だと思います。 木材に水分が含まれている場合は、何時間も(24〜36時間)小さな気泡が発生し続けるでしょう。 前述のように、木材を乾燥させることをお勧めします。 ブランクスから泡がほとんど出なくなるまで、真空を維持してください。 すべての空気が排出された後、真空を解除してポンプを止めます。 (ロータリーベーンポンプを使用している場合は、真空中にポンプを停止しないことが非常に重要です。 ポンプの摩耗が早まります)。

最低でも真空状態の2倍の時間、ブランクスを真空状態で浸します。 長くて1週間ほど浸すと、多くの樹種で良い結果が得られます。 樹脂の取り込みの大半は、真空を解除した後に起こることを覚えておいてください。 ウォルナットやレッドウッドのように、長時間の浸漬が有効な樹種もあります。 私は通常、1週間浸けておきます。


ブランクスの硬化

浸漬後、ブランクスをレジンから取り出します。 余分なカクタスジュースをブランクスから排出させます。 一度に多くのブランクスを硬化させる場合は、ジュースが硬化した後にブランクスが一つの固まりにならないように、ブランクスを個別にホイルで包むことをお勧めします。 簡単な方法は、2フィート(60cm)のホイルを広げ、片方の端から始めて、最初のブランクを覆うまでホイルの中で転がします。 次に、2番目のブランクを1番目のブランクの隣に追加し、再びすべてを包みます。 さらに3枚目を追加し、すべてのブランクを包み込むまで繰り返す。 端を折り返して、オーブンに入れる準備ができた。

また、ブランクスがお互いに触れずに収まるのであれば、ホイルを巻かずに硬化させることもできます。 ホイルは必須ではありませんし、木の中のジュースを保つ助けにもなりません。 ホイルは主に2つの理由で使用されます。それは、混乱を防ぐこと(加熱するとジュースの一部が滲み出てきます)と、一度に多くのブランクスをオーブンに積むことができるようにするためです。 フォイルを使わずにブランクスを重ねたり、接触させたりすると、固いブロックとして硬化してしまい、切り離さなければならないことを覚えておいてください。 ホイルを使わずに硬化させる場合は、必ずドリップパンを使用して、滲み出したものを受け止めるようにしてください。 アルミライトで鋳造する作品を安定させる場合は、自然なエッジに硬化したカクタスジュースが付着しないように、ホイルを使用しないことを強く推奨します。

(⇒滲み出たカクタスジュースは固いプラスチック状のガビガビした状態になります。表面もボコボコしているので削らないといけない部分となります。この後レジン等を使うために型にいれるには表面に何もついていないほうが適しています)

次に、ブランクを190~200°F(87~93°C)に予熱したオーブンに入れます。 オーブントースターの実際の温度は、必ずオーブン温度計で確認してください。 オーブントースターのダイヤルは不正確なことで有名です。 温度が高すぎるとJuiceに害はありませんが、硬化する前にブランクからJuiceがより多く「漏れ」てしまいます。 ジュースを硬化させるためには、ブランクの内部温度が190~200°F(87~93°C)に達している必要があり、最低でも10分はかかります。 一般的なペンのブランクであれば、1~1.5時間程度で硬化しますが、素材が厚い場合はそれ以上かかることもあります。 ブランクをオーブンに入れたままにしておいても問題はありませんが、一度取り出して冷ましても完全に硬化していない場合は、再びオーブンに入れても完全には硬化しません。 慎重を期して、プロセスの感覚がつかめるまでは長めに硬化させるのがよいでしょう。 適切な重合を確認する一つの方法は、良い手袋をはめて、準備ができたと思ったらブランクスをオーブンから取り出すことです。 ホイルの一部を剥がして、サボテンジュースの液体が見えたら、すぐに再び包んで、冷まさずにさらに1時間ほどオーブンに戻してください。


仕上げの方法

ブランクスの硬化が終わったら、手袋をしてオーブンからブランクスを取り出し、ホイルの包装を解く。 ブランクスを室温まで冷まします。 ブランクスが冷めたら、ブランクスからにじみ出た樹脂を削り取るか、のこぎりできれいにします。 このステップは必須ではないが、完成したブランクをよりよく見ることができるので、どのように使用するかを決めるのに役立つ。 ベルトサンダーもいい仕事をしてくれる。


以上抜粋ですが、疑問点・失敗の原因がよくわかりました。このとおりやったらうまくいく=浸透後液体の中で沈む、状態になりました。

最初からきちんと読んでおけばと深く後悔。


あと、上記の方法にかなり近いだろう動画を1本紹介します。

Turning the Old Stump into Colorful Stabilized Wood


このあと様々な工程がありましたが、ブログでのアップを待たずして竿は完成。


Glass switch 11f#5/6

Reel seat:Karin burl

Guide:Snake Brand

Stripping guide: Fuji 






 スタビライズ処理された木片からここまで仕上げる工程は後日にでも。





2022年1月14日金曜日

スタビライズドウッド3

 アメリカからcuctus juice (*サボテンジュースではありません)が届き、真空ポンプも手に入れて、気分は舞い上がってました。もうスタビライズドウッドは手に入った気分。難しいようなこと一部ネットに載ってますが、自分だけは大丈夫という変な自信がありました。

よく言葉のわからない動画を探しては見る。どうやら染めるぐらいはできるけれど、穴埋めなどの造作はウレタン樹脂を使ったハイブリッドウッドと言うらしい。まあ、いずれにせよスタビライズド処理をしてからの加工になるので、まずはcuctus juiceを使う。気分が良くてお酒を飲んだあとに調子にのってやってみた。


結論、英語の動画だけではやはりだめです。


透明な液でやりました。

真空ポンプは、最初かなりの割合で循環オイルが飛び散ります。まあ、これも想定の範囲内。

ポンプの稼働で、真空に近づく。泡がシュワシュワとでてきて、ふとおもいました。

一体いつまでやればいいのでしょうか?


適当に泡が出なくなったらしばらく放置。なんとなく、ここで真空を戻したら液体が染み込んで、木材は下に沈むはず。でした。


通常に戻してもプカプカ浮いたまま。

あれ?違う感じ?

ここで間違っていることに気づけば良いのに、さっさとオーブンに入れてみたりして。これも時間は適当。こんなんで上手くいくはずがない。


アルミホイルでくるむと、木の回りが樹脂化したポリウレタンで包まれます。ぼこぼこしてるので、これを磨けばいけるはず。ただし、木の表面の凹凸を大事にするなら、アルミにつつんではダメです。ポリウレタンがへばりついて固まって、台無しになります。私のもなりました。これで大事な花梨の一部を捨てることになりましたから。きちんと拭いてそのまま熱したした方がよいとのこと。


出来上がった木の強度が特に上がったとは思えない。輪切りにしても浸透した感触がない。不思議に思ってしらべてみたら、真空をかけた段階で液体の底に沈むぐらいでないとだめとのこと。

あ~あ。せっかくの瘤材を台無しにしてしまいました。


とても落ち込みました。

そして、もう失敗は許されない。

毎日調べつづけました。動画を。ネットを。


ふと気づいたんです。

そうだ。cuctus juiceの販売元に取り扱い説明書はないかしら?はい、ありました。

これを読んで、失敗するべくして失敗したことがわかりました。

その内容は次回。



2022年1月7日金曜日

スタビライズドウッド2

 このキーワードで検索すると、様々な色づけされた木がでてきます。主にペンブランクや、ナイフの柄など。アクセサリーなど様々なハンドメイドグッズに使われてまして、フライロッド業界にもこの流れがありました。

はじめてみたのはMeiser rod。きらびやかなウッドインサートのリールシートは、特別なものを欲しがるフライ好きな人たちの心をとらえたのではないでしょうか。

日本語で検索しても中々でてこない。これをあらためて自作できないものか。

どうやらジュースに木材を漬け込んで、真空ポンプで中の空気を吸い込んで浸透させるらしい。


何だ。

簡単じゃない。


アマゾンで安いポンプと鍋を売っているし、本家のカクタスジュースも直接買えばそんなに高いものではない。これであのカラフルな木、耐久性の高い釣りに向いた材料が手に入るなら。


今年の冬の課題として手に入れて見ました。


これが迷走のもとだった。手に入れてからが大変でして。



2022年1月2日日曜日

スタビライズドウッド

 万能の技法と思ってました。

以前フェイスブックで液体含浸のために、手動のポンプで浸透させたエポキシのリールシートをアップしたら、そんなん紛い物と、ディスられたことがあります。

そりゃプロのヒトからみたらねぇ、と悲しくもあり、冷静な自分と、エポキシが少しでも浸透したらと思った次第。そんなインチキスタビライズドウッドでも、リールシートとしてはなにも問題なかった。



でも、本物ってなんなんだろう。

ネット検索と英単語の訳を探りつつたどり着いたのがcuctus juice。

真空ポンプで木に浸透させて、熱をかけたら固まる熱変性ポリマー。こんな素晴らしい樹脂があるなんて興奮してしまいました。ところが、実際は中々うまくいかないのです。アメリカから取り寄せて、色々もにょもにょやってみることになってしまい。続く。






2021年12月28日火曜日

竿づくり

 この2-3年、竿づくりに浸かっている。

なんてことはない。グリップにコルクシートを仕立てて、リールシートと合わせる。あとはガイドをつけるだけ。

なのになぜこんなに心惹かれるのか。

まずはリールシートづくりから。もちろんウッドインサートを基本と思っていたら、まあバリエーションの多いこと。趣味の道具のこだわりポイントの一つになっている。これは目をつむる訳にはいかない。

このあたりから海外のビルダー達の情報が凄い。

例えばスタビライズドウッド。

朽ちた木材に樹脂含浸させて強度補強した木。家内からはヘンテコの木と呼ばれている。これが水が近いシーンで使うことの多い釣具にジャストフィットする。

以前作ったランディングネットは、散々補強したにも関わらず、使用するにつれて目に見えて劣化したし、最後は重ねた木材がバラバラに剥がれてしまった。水に浸しながら使うということは、相当な負荷となる。

スタビライズドウッドはポリエステル樹脂を浸透させて補強することから、釣具には理想的な材料といえる。

強度が均一ではない様々な瘤材に、さらに色づけもできるので、趣味の材料としては想像力が働く。ナイフの柄や、ペンブランクなどの需要が多いだろう。それをリールシートに持ち込むことは、考えてみただけでワクワクする。

前回は花梨の瘤材を木工旋盤で加工。エポキシ樹脂に浸しただけで終了。2シーズン使っても問題なかった。多分今後も大丈夫だろう。

でも、もっとこだわりたい。もっとヘンテコな木を仕立ててみたい。



そんなこだわりを元に今年のフライロッドづくりがスタートした。


2021年10月8日金曜日

釣れたフライとこれから釣るフライ

 先週は釣りたいフライで釣れた。

いつも竿先に結んでも結果を残せなかったオリジナルフライ。泳ぎもひかり具合もいい感じなんだけど、何故か虹鱒には好かれなかった。

そんなフライではじめて釣れたとき、何が良かったのかと妄想が膨らむ。グリズリーが良かったのか、黒オレンジの組み合わせ、またはコーンヘッドの重み。きっと気に入ってもらえるようにと工夫を凝らす。


オリジナルというには恥ずかしいかも。

また今週末に試してみる。
これが自分のフライタイイングの楽しみ。

2021年10月6日水曜日

流れは変わる

 ある時、テレビで大きなマスをかけていたポイントをさぐりあてた。

2日かけてようやく一匹の番組だったけど、そのマスの素晴らしさには目をみはった。早速グーグルマップからあたりをつけて、たまたま入ってみたら的中。雪が積もる前に二回程通ったかな?まあ、当然釣れなかった。春先に一回行ってみたけれど、先行の人が多く、やはりマスにはであえなかったことを思い出す。



午前中は二ヶ所目のポイントをしつこく流してようやく一匹。昼ちょうどぐらいなので焦ることはないはずが、雨がぱらついたので、濁ってはと釣り下るのに気が急く。川とのリズムがずれているのを感じる。焦りすぎたのか、なかなか魚は出なかった。雨をいやがりながらも、あきらめながら、二回目に流してフライをかえたあとにようやくぐんときた。最近、自分が急に釣りが上手くなったのでは?と胸をはりたくなる。さっきまで鬱々としてたはずなのに、自信を取り戻してニヤニヤしてしまうのが無性に嫌味に感じて照れてしまう。

午後にあのテレビのポイントへ行ってみた。

入って場所を間違ったかと目を疑う。驚くほど流れが変わっていた。浅い?分流が変化している。もう全く別の流れになっていた。
せっかく見つけたポイントが潰れてしまっている。この喪失感はなんだろう。いつかあの釣り人のように大きなマスを手にすると心にきめていたからか?
浅い早い流れに落胆する気持ちをおさえながら、それでも深みを探して釣り下ってみた。


釣り下らないとわからなかった。夕暮れ前の青空の下、まるで行ったことのないカナダの川のような風景が広がっていた。
こんなところがあるんだ。しばらく見とれてしまった。
川の深みとよれ具合も十分。この風景に息をのむ。
そして次こそはと期待して竿をふる。

やはり釣れなかった。
僅かな自信も消えてしまった。
でも、何とも言えない秋の釣りを終えた充足感に包まれた。
また来よう。川の流れは変わっても、また新しい流れができていたから。