2022年1月14日金曜日

スタビライズドウッド3

 アメリカからcuctus juice (*サボテンジュースではありません)が届き、真空ポンプも手に入れて、気分は舞い上がってました。もうスタビライズドウッドは手に入った気分。難しいようなこと一部ネットに載ってますが、自分だけは大丈夫という変な自信がありました。

よく言葉のわからない動画を探しては見る。どうやら染めるぐらいはできるけれど、穴埋めなどの造作はウレタン樹脂を使ったハイブリッドウッドと言うらしい。まあ、いずれにせよスタビライズド処理をしてからの加工になるので、まずはcuctus juiceを使う。気分が良くてお酒を飲んだあとに調子にのってやってみた。


結論、英語の動画だけではやはりだめです。


透明な液でやりました。

真空ポンプは、最初かなりの割合で循環オイルが飛び散ります。まあ、これも想定の範囲内。

ポンプの稼働で、真空に近づく。泡がシュワシュワとでてきて、ふとおもいました。

一体いつまでやればいいのでしょうか?


適当に泡が出なくなったらしばらく放置。なんとなく、ここで真空を戻したら液体が染み込んで、木材は下に沈むはず。でした。


通常に戻してもプカプカ浮いたまま。

あれ?違う感じ?

ここで間違っていることに気づけば良いのに、さっさとオーブンに入れてみたりして。これも時間は適当。こんなんで上手くいくはずがない。


アルミホイルでくるむと、木の回りが樹脂化したポリウレタンで包まれます。ぼこぼこしてるので、これを磨けばいけるはず。ただし、木の表面の凹凸を大事にするなら、アルミにつつんではダメです。ポリウレタンがへばりついて固まって、台無しになります。私のもなりました。これで大事な花梨の一部を捨てることになりましたから。きちんと拭いてそのまま熱したした方がよいとのこと。


出来上がった木の強度が特に上がったとは思えない。輪切りにしても浸透した感触がない。不思議に思ってしらべてみたら、真空をかけた段階で液体の底に沈むぐらいでないとだめとのこと。

あ~あ。せっかくの瘤材を台無しにしてしまいました。


とても落ち込みました。

そして、もう失敗は許されない。

毎日調べつづけました。動画を。ネットを。


ふと気づいたんです。

そうだ。cuctus juiceの販売元に取り扱い説明書はないかしら?はい、ありました。

これを読んで、失敗するべくして失敗したことがわかりました。

その内容は次回。



2022年1月7日金曜日

スタビライズドウッド2

 このキーワードで検索すると、様々な色づけされた木がでてきます。主にペンブランクや、ナイフの柄など。アクセサリーなど様々なハンドメイドグッズに使われてまして、フライロッド業界にもこの流れがありました。

はじめてみたのはMeiser rod。きらびやかなウッドインサートのリールシートは、特別なものを欲しがるフライ好きな人たちの心をとらえたのではないでしょうか。

日本語で検索しても中々でてこない。これをあらためて自作できないものか。

どうやらジュースに木材を漬け込んで、真空ポンプで中の空気を吸い込んで浸透させるらしい。


何だ。

簡単じゃない。


アマゾンで安いポンプと鍋を売っているし、本家のカクタスジュースも直接買えばそんなに高いものではない。これであのカラフルな木、耐久性の高い釣りに向いた材料が手に入るなら。


今年の冬の課題として手に入れて見ました。


これが迷走のもとだった。手に入れてからが大変でして。



2022年1月2日日曜日

スタビライズドウッド

 万能の技法と思ってました。

以前フェイスブックで液体含浸のために、手動のポンプで浸透させたエポキシのリールシートをアップしたら、そんなん紛い物と、ディスられたことがあります。

そりゃプロのヒトからみたらねぇ、と悲しくもあり、冷静な自分と、エポキシが少しでも浸透したらと思った次第。そんなインチキスタビライズドウッドでも、リールシートとしてはなにも問題なかった。



でも、本物ってなんなんだろう。

ネット検索と英単語の訳を探りつつたどり着いたのがcuctus juice。

真空ポンプで木に浸透させて、熱をかけたら固まる熱変性ポリマー。こんな素晴らしい樹脂があるなんて興奮してしまいました。ところが、実際は中々うまくいかないのです。アメリカから取り寄せて、色々もにょもにょやってみることになってしまい。続く。