2016年6月19日日曜日

北の本流2016

最適な方法を求めることが好きで、
釣りでもつい一番いい方法を求める。
満足のいくキャストができるように、
狙ったところに流せるように。
少しか回数をこなしたのか多少条件がよければどうにか。
でも結局は釣れないと飽きてしまう。

なにかで満足を求めるスイッチが壊れてしまうと
釣れても作業をしている気分になってしまう。
一体自分は何をやっているのか見失ってしまっていた時があった。
せっかくの休みで釣りにきているのに、仕事のほうが気になってしまう。
投げやりな態度は魚に見透かされてしまうのだろう。
本当はただひたすらに川に竿さすことが楽しいはずなのだが。
そんなだから、釣りに行きたい気持ちと、いつも結果がでないことへの
ため息とが振り子のように動き、ぐずぐずとした出発だった。

でかけるには最高にいい日だった。
おかげでただ竿を振ることが楽しいことを思い出せた。
流しながら魚を狙うこと。
モモにうける川の流れ、
青空と初夏の緑、
グリーンがかった水色。
すべてがそろっていた。
2か所目の合流点では
忙しいところを巻きためた新作のフライを
魚に見つけてもらえたことがとても新鮮で嬉しかった。

















しつこく流れの終わりまで、
根がかりを恐れず、
一定のテンポで川を広く探る。
この時期はサーモンフックの6番でドロッパーが自分の定番。
キャストにリズムがでてきて、かなりしたまで釣り下った時、
大きな首振りが伝わってきた。
久しぶりにきく、「ギャン」というリールの悲鳴。
どこまでも突っ走るかとおもったら、
意外なほど素直にこちらへよってきた。
正直ネットに入れるまではアメマス、もしくは桜鱒かと思っていた。
ただかなり太いのと、最初の走りが期待を持たせる。
ネットインしたときには一人大声で歓声をあげてしまった。


最近はやりの表現でいけばLサイズ半ばというところだろうか。
精悍な顔つき、太い体にレッドバンド、この魚に会えたことは本当に運がよかった。



さっそくとばかりに迷惑メールを友人へメールしてみた。
お返しとばかりに別の場所で同じサイズがでたよ、と返信が帰ってくる。
さすがと感心しながら、自分的にはもう満足。
ただ、帰るには惜しい条件。
なので安ワインを買って飲んで昼寝してみることに。


ダイソーの100円薄グラス、性能良すぎ。
安ワインに香りを感じることができるようになります。
割れてもいいやと思って持ってきて正解でした。

夕方は熊がよくでるという支流の出合いでイブニングを。
わりと下のほうでライズがあった。
鼻先がでたライズもあったので期待していたが、
ウグイ、ウグイ、虹鱒、という感じ。
それでもMSサイズが2・3匹、元気なジャンプを見せてくれました。

その後キャンプ場に集まるとのことだったので
ジンギスカンとホルモンを買い込んで。
集まったみなさんとのお話しは久々に楽しかった。


しかも翌日は一緒になった一人からポイントの案内までしていただいた。

そのポイントには先行者がいたのだけれど、
しつこくながすとMSサイズがここでも2・3匹。
多分条件が良い時にはもっといいのが釣れるだろうと、
教えていただいた友人に感謝して釣り場を後にした。

やっぱり仕事が残っているのでブランチタイムには帰ることになったけれど、
久々の釣りは日々のモヤモヤをすっかり流してくれた。
おかげでまた行きたくなって毎日ウズウズしている。

2015年10月19日月曜日

ハイウォーター

実は今年はじめて訪れた北の本流。
68.4は想像以上に高い水位だった。


鮭がいるところがチャンスとわかりつつも、
目の前に泳ぐ魚のすがたに平常心で
いられなくなってしまから。
無理をしてでも釣りたくなってしまうので、
浅ましい自分は鮭の少ないところをついさがしてしまう。

ハイウォーターでなければいい感じといえるながれで。
普段水がないところにはたして魚はいるのだろうかと不思議におもいながらどうにか一匹かけた。多分虹鱒。ネットイン寸前でばれました。

その後すぐにでたのはアメマスでした。


東の果てで釣れたサイズとは比較にならなかったけれど、このコンディション、この流れでオレンジのフライを見つけてくれたことに感謝しながら。
魚の顔を見れただけでも良かったということが良くあるから、いい釣りのときに気持ち良くなれる。小さな魚がいるから大きな魚の価値がわかる。今日はそんな1日。

とても気持ちよい天気に感謝できたのは、悪天候での釣りがあったから。

何だか満たされたとても気持ちよい1日だった。

2015年10月5日月曜日

浜益川3回目

週末は久々の三連休。
北の本流用に大きなチューブフライをひがな巻き巻きしてまして。
爆弾低気圧のおかげですべて来年までお預けになりました。残念。

それでも晴れ間が見えた日曜日に浜益川へ。
現地についたらまだ風が強かったけど、このくらいだったら知床や東の果てで経験済み。
途中浮きルアーの人が釣りまくってます。
期待高まるなか、いつものポイントは自分一人。もうもらった!と思いましたね。
増水して流れが少しあるなか、流れがよれたとこ。なんとなく群れの雰囲気があるとこで、やっぱり一匹。フライはテールゾンカー赤。チェーンボールアイ付きなので、根掛かりしない程度にリトリーブしてたら雄がつれました。やっぱり色付きの雄しか釣れないのかと思ってたらその後小振りながら色づき前の雌が。そのあとまた、雄。

そんなんしてるとすこしづつ人増えてきて。
前回の嫌な思いをするのかと思ったら、皆さん紳士的で、自分が、やっていたところには決して入ったりしてきませんでした。おかげでとても気持ち良く釣れました。
魚は何となくいるのだけど、なかなか掛からなくなったので、小さな3分マラブーに変えたら一度だけかかって、すぐにばれました。

さすがに雨風が強く疲れてきたので、少し上に移動。いつものたまるはずのところ。ひと流し目で1発。70アップの雌でした。
これにて満足。強い自然を前に、自分の釣り体力もあがったというか、許容範囲が広がったことを実感できました。いつもご一緒いただく釣り仲間の方たちのおかげです。彼らは本当にスゴいですから。

また来年も来ることでしょう。



2015年9月27日日曜日

浜益川二回目

相変わらず北の本流とまよいました。
少し仕事があったので、浜益川へ。
その分、翌週末三連休とるので。
大きな黒オレンジを巻き続けています。
例のジヤバラも。今から楽しみにしてます。

さて、土曜日、上流にはほとんどいませんでした。


一瞬群がみえたけど。一瞬できえました。
諦めず、流れがよれたとこ。
根掛かりしないように小刻みにリトリーブ。
今年はこのパターンおおいかな。
八番ウーリーバガーに雄が一匹かかってくれました。
エサシも集まり愚痴をいいいあうなか、自分がつれると、一斉に川にはいり、自分のいたところに引っ掛けるしかないだろうルアーを放り込み、根掛かりしたらジャバジャバと取りに行く。
こんなんじゃやる気なくなりますよね。さっさとあがりました。

もう少し下流へいき、土手のうえからは群がみえましたが、まあもういいだろうとストップフィッシング。

あと一回。もういいかな。

2015年9月21日月曜日

浜益川2015

去年は一回いって、虎模様の雄を一匹あげて、あとは行きそびれてしまった。今年は解禁に行けなかったけど、どうにか川辺にたてた。

朝一ノーウェイトのテールゾンカーで雄を一匹。何となく魚はいるけど、去年同様群れは薄い。しかも水が少なくて流れがないのですぐに根掛かりしてしまう。まもなくヒットした魚は、跳ねたと思った瞬間恐ろしいばかりのトルクで直進して、そのままフックアウト。もしスレでなければ凄い魚だったのに。
8時過ぎに群れが固まって遡上してきて、ほどなくあちこちで竿が曲がるように。
自分の下流でも群れてたけど、キャストするようにラインに怯える魚はなんとも釣りずらい。すこしリトリーブしてたら、根掛かりが首をふった。

口とわかったのと、ファイトから雌っぽい。どうにかつり上げたいとドキドキした。
まだシーライスがついた雌。検量では75センチ、5キロアップ。かなり重かった。

昼からは鮭料理。

鮭レバーのペースト
塩水に一時間ぐらい漬けて血ぬき、沸騰したお湯につけて、火を止めて20分。サイコロ状に切ってすり鉢でバターとすりつぶし、塩コショウで整える。レバーとカニみその中間の味に。赤ワインのおつまみにぴったりでした。

胃袋と心臓はオリーブオイルとマジックソルトでソテー。

今回初めてめふんを塩漬け。塩ぬきしてみりんと酒に漬けてる途中。多分かなりうまい。

半身は冷凍庫へ。後日とばにする。残り半身はちゃんちゃん焼き。

中落ちと頭は明日の鮭鍋に。

イクラの黄金比。
醤油、酒、みりんを1対1対1。
薄めの味でパクパク食べれる。

うまかったので備忘録として。
さて、根掛かりしないチューブ鮭フライまかなくちゃ。

2014年4月23日水曜日

Wet and cold

 毎年楽しみにしている湿原の川。


満潮のときに河口へ行くのは非常につらい。全身ずぶぬれを覚悟してすすむ。
それでもこのサイズが竿を揺らすから。



1日目は風が強くなってしまって大きいのは1・2匹。なかなか渋い。

悔しくなって朝からむかった二日目。穏やかに気持ち良くすごせた一日。












   テイル:グリズリーハックルティップ
   ボディ:UVシルバー、マラブーオリーブ
   ウィング:オリーブフォックス、ピーコッククイル
   ボディ:プラスチックチューブ
   ヘッド:コーンヘッド

 連続で60アップが咥えてくれたフライ。2匹釣れたところでテイルのティップは千切れてしまった。いい泳ぎしてたんだけども。

 道中含めとても楽しかった。また来年もいけることを願う。

2013年6月23日日曜日

The Rain and the Rainbow

春の道東以来、何度か釣りにはいったのだが、思うような結果もでず。往復500kmで手ぶらというのはかなりしょげる。

今回はようやくどうにか。運がよかったとしかいいようがない日。
                                                      

フライはいつもの初夏セット。ヒゲナガの時期、どちらも良く釣れる。ワンパターンであることと、根がかりで2個同時にロストするのが惜しい。
  
しつこく流してようやくでた虹鱒。大きな跳躍を2回も繰り返してひやひやした。鼻先に黒い針がかろうじてかかっていただけだった。




 ピンと大きくはった鰭と産卵を終えた尾びれ。力を取り戻した虹鱒は素晴らしかった。






 一度場所をかえて、もどってきてからの1匹。サイズは小さくてもセッジパターンで釣れたことに小さな喜びを感じる。













 去年は1匹も釣れなかったのに、この日だけで3匹もつれたアメマス。傷あとが痛々しいが元気いっぱいの夏アメマスだった。太くて強いアメマスはナイスファイター。これもセッジパターンだった。
 「11時がいい」とはきいていたけれど、大きなカゲロウの羽化が続く中、1時間ぐらい釣れ続けた。









 ややワンパターンでマンネリとなったので、場所を移動した。今日は人が多い。めぼしいポイントはだいたい車で埋まっている。あちこち移動して最後に水が多くて濁り気味のヒゲナガが目立つポイントへ。水かさが増して流れも強い。人がいないのもうなずける。
 水色にげんなりしながらも流す。こういった条件では岸際がいいはずと丁寧に流す。そんなときに今年初めて見たヒゲナガに気を取られていたとき、流し終わりにグン、ときた。
 のそのそと手前によってきて、下流へと戻りながら首をふる。これはいいサイズだ。流れが強いので心配しながらもライン処理はうまくいった。何度か流れに突進するも、うまくテンションは保っている。どうしようか思案してたとき、ふっとテンションがなくなった。

 釣れた魚より、逃がした魚のひきを何度も反芻する。もうこれで十分というぐらい釣ったとしても、あの流れで獲れなかった魚を思い返すと、またもう一度と、足が向かう。そして、また同じポイントで悔しい思いを繰り返すこととなる。去年から何度ここでバラシたことだろう。自分の下手さ加減にげんなりしてしまう。もうここではいい魚をあげることはできないのだろうか?

 いや、次回こそ、この手に。