2022年8月1日月曜日

微妙ニジマス


暑い夏の日が予想される朝。

激戦区だけに先行者1台。

この時期も冷た目の水が流れることはわかっている。長いランを釣り下りながら、途中ですれちがったフライマンからは、全然反応無し、とのこと。雰囲気もないので瀬の前でやめた、と聞いて内心やったと小躍りする。自分が用事があるのは、その先なんです、というのは内緒で。

テンポよく釣り下りつつも、流し終わりのステイ時間を長くするように意識してみた。

そんな工夫で釣れるようになるほど甘くはない。期待感ばかりで何も反応はない。
















最近お気に入りのグラススイッチ、11ft5/6は325grに80gr10ftタイプ4のテイップ。少し沈みが悪いかなと思いつつも、はまったときのキャストフィールは上々。柔らかな竿ではあるものの、バックに竿を返すときにスピードを早めにして、しっかりと竿の曲がりを稼ぐのがコツのようだ。

期待した最後のポイントも期待だけに終わる。フライをイントルーダーにしてみたり、ニンフに変えてみたりと手は尽くしてみた。産卵で水面を飛び交うのヒゲナガを意識してマドラーミノーを結んでいた。

スカジットラインとはいえ、325grだとさすがに静かに打ち返せる。コンパクトなバックキャストを意識してはいるものの、たまにブッシュに引っかかる。内心舌打ちをしながら集中力も切れはじめる。
あともう少しで上がろうとして、ラインを打ち返す。また草にひっかけたかのような重み。あ?!魚が水面を荒らしている。突然と別寒辺牛川でかけたキャスト中のアメマスを思い出した。

相当なトルクで走り出す魚は間違いなくトロフィーサイズ。どんな出方であってもばらしたくないサイズだった。
調子にのらせるとどこまでも下流に行きそうな感じ。一度目の走りを止めたあと、ドラグを引き締めた。ヒヤヒヤしながら魚の走りをいなす。三回目はもう諦めがみえた。顔をあげはじめたので、流れの上の方へ誘導する。ネットに二度程いれ損ねて、ようやくのネットイン。
やった。トロフィーサイズ、51cm。
魚をよわらせたくなかったので水中にいれたままの写真撮影は、想像以上に上手く写せなかった。その分リリースは速やかにできた。





















出方は微妙なニジマスだったけど、美形で文句なしの魚だった。静かなラインが岸際のチャンスにつながったと思いたい。週末一人にやけていられる幸せの魚でした。