2023年10月30日月曜日

秋休み

 秋の最盛期に休みが取れる友人達がいつも羨ましかった。祭日絡みで四連休とか。いつも羨ましくおもっていたけれど、ふと自分の週末のシフトをみてたら休めることになっている。急かもしれないけれど、自分も秋休みを取ってみよう。もう興奮しかない。

みんなが働いている金曜日の朝早く現地へに向かうこととする。


この日に雨が降り出すとの予報があった。まだ間に合いそう。釣り下りを急ぐ。


久しぶりのポイントで45cmのアメマスが出てきてくれた。スイング後リトリーブ中にガツンときた。水面をゴボゴボとあらしたので少しだけ慌てた。無事ネットイン、久しぶりのアメマスとの出逢いがたまらなく嬉しかった。ただ、熊が出るとのことで昼間なのに何度も振り返りながらの釣りだった。

その後雨が降ったり放水で増水したりと、釣りにはなりづらい状況。それでも一人焚き火を楽しむ。


早々に釣りを終えてキャンプと焚き火としけこんだのは正解だったかもしれない。


車中泊の夜は長い。夜中ずっと雨を感じていた。案の定というか増水と濁りで目あての本流は釣りにならない。支流で鉢合わせた友人と話ながらふと気づいた。いつものダム湖はどうだろうか。


落ち葉も多くて釣りづらい。それでもティップに入ったヘッドが手元に届きそうなとき。銀色の魚がこたえてくれた。


ヘッドを抜くのに一回、ラインを整えるのにロールキャスト。ようやく三度目でキャストとなる。このリズムをつかんで程なくヒット。やはりリズムは大事だ。

秋の虹鱒に出会うのはなかなか難しい。今年ラストの虹鱒だろう。この44cmの魚との出逢いには感謝しかなかった。

2023年10月17日火曜日

釣れる釣れない

 10月も半ば、気温は6℃から22℃、水位は68.02、濁度3、晴れ。ようやくきたこの条件。釣れるとしかとしか思えない。


朝一は期待感しかなかった。思ったよりも鮭は少なかったので、新規のポイントに向かうも鮭のスレがかりしかない。

あまり調子が良くないのは、前より人が多いからかもしれない。


3箇所目でフライをひったくるように出た小さなニジマス。


テールのオレンジが効いたのかも。


秋の夜は早い。1630には終了。呆気なくてなんだか物足りない気分になる。


翌朝は七時から。それでも魚の反応は無い。ただし雰囲気だけは満点。


あっという間に11時前となり釣りを終えることになる。釣れないのにまだまだ釣りをしていたい。


鮭のスレがかりでも折れなかった竿、少しだけ曲がったかもしれないけれど、新しいリールとの相性は抜群に感じた。おれた分5cmぐらい短くなった竿は少しだけ強くなって、420grが丁度良い感じ。タイプ4の軽いティップで鮭が産卵している岸際でたまに根がかる程度だった。

大物との出会いはまた次に残しておこう。

2023年9月27日水曜日

バインダー


なんだか作れそうだったので試作してみた。

とても恥ずかしい工作物。


竹の棒に糸を巻き付ける道具だが、ティップ部分など細いところに妙な力がかかったり、逆に回らなかったり、どうにも使いづらい。やはりプロショから買うかもというところで、4ストリングバインダーというものを見つけた。

4本同時に反対方向からも巻きつけるので、ブランクのネジレが少ないとか。

ただ、販売価格も非常にお高い。

でもほしい。なのでまた作ってみた。

旋盤とかはない。プーリーも自作。構想1年、制作半年。動き出したときには感激した。


設計図もなく適当に作ったのが悪かった。

正直苦労した割にあまりよろしく無い。

また恥ずかしいものを作ってしまいました。


スペインからの帰国

 スペインから帰国。時差ボケ無い様で夜に目が覚めたり急に眠気が襲ったりと、ときになかなか辛くなる。まあ色々なところを巡れたので、刺激を受けつつ帰って来ました。




ガウディはやはりすごい。細部を見ると自然のものがモチーフだとよく分かるし、それでいて全体としてのインパクトは形容しがたい迫力がある。サクラダファミリアはかなり完成に近づいていたが、ここに来て不自然に見えた受難の門も馴染んで見え、建物全体のまとまりが出てきて素晴らしいと感激して帰ってきた。


定年する頃には完成しているはずなので、また行きたいものです。

2023年9月6日水曜日

知床カラフトマス釣り202308-3

 昨日とは別の場所に渡った。

全員で四人のみ。風はない。波もない。絶好のコンディションだった。



程なくマスの背びれをキャストできる範囲内に見つける。この瞬間の興奮がたまらない。程なくしてヒット、銀ピカだった。その後さらに二匹を追加。今回の釣りとしてはほぼ満足できた。





手前の海藻がきつく、インターティップでは根がかりとなる。FHIにフローティングティップでギリギリ釣になる感じだった。次回は460grのフローティングや、350grヘッドにフローティングティップでも良いかと思う。

同行の友人にも一匹かかり、潮も引き気味となり、さあこれからというところで熊が出た。



そっと後ろから近づいてくる。釣りをしている自分の後ろを近距離で通り過ぎていく。かなりリラックスしているようだ。このままいなくなればと思っていたが、何度か行きつ戻りつしているので船に避難、船上から船長が爆竹を鳴らすと、よっぽどリラックスしているところに不意をつかれたのか、一瞬ビクッとして、藪に戻っていった。ここで泣く泣く魚と荷物を回収して釣りを終えた。

船長は気を利かせてもう一つのポイントに連れて行ってくれたが、案の定魚の気配はない。先に船の乗り場に戻った同行者のところ、またしてもくまが出た。今回は岩一つ向こうで相当近い。反対側へ回るようにという船長の指示で、大岩を乗り越えながら移動して釣りを終えた。




銀ピカの口がかりで、跳ねるオスのカラフトマス。これをバンブーロッドで釣ることができたのは大きな自信となった。バットの力は十分。これをそのままにティップを少しだけスリムにしたものを次の竿としたい。

マスのソテーに小麦粉をまぶした白子のオイル焼き。血抜きをしたオスの白子は真っ白で臭みが無い。マス達の旅の終着点は、うちの胃袋となったのであった。

2023年8月30日水曜日

知床カラフトマス釣り202308-2

 知床では港に戻ってからの楽しみとして、渓流でのオショロコマ釣りがある。あらゆるポイントから無限にフライに飛びついてくるピンコヤマメこそ目立つものの、ここぞというところではオレンジ色の婚姻色を纏ったオショロコマが出てきてくれる。無邪気に流芯脇から、エルクヘアカディスに出てくる。この婚姻色を見るとセッパリのマスと同じく夏の終わりなんだ、と今年の暑い夏を思い返す。



初めてのシングルバンブーロッドは、実は絶不調だった。多分テーパーとアクション自体のバランスがフライロッドとして取れていないように感じた。ロングティペットリーダーなんて投げれたもんじゃない。もちろんリーダーのみのキャストが決まらず少しばかり苦戦した。ループの展開を整えてきちんとターンオーバーさせることを狙えばどうにか。ティップが柔らかすぎるのかバットとのバランスが悪いのか、ラインがのらない。キャストそのものでシングルはまだグラファイトに遠く及ばない。シングルロッドの製作者の方達には頭が下がります。このバランスをしっかり取って竿として成り立たせるのはなかなか難しいのでは。このあとシングルも何本も作れば少しか見えるのかも。



スペイロッドはラインの性能とキャストのタイミングでどうにか誤魔かせるというか、キャストに対して竿の性能の許容度が高い。ただ、キャストフィールは別物であり、もう少しバットにちからがほしいとか、欲を言えばいくらでも出てくる。まあ、それはこれからゆっくり詰めれば宜しい。それが楽しみで竿作っているんだから。




色々と思うところはあったけれど、渓流釣りはソコソコに、明日に備えることとしよう。



知床カラフトマス釣り202308-1

 取引先の人と札幌の空港でおちあって羅臼へと向かう。何ヶ月かまえに知床の釣りや熊の話をしてたら、是非行きたいとのこと。道中一人よりはずっとましなので、日程を合わせて行くことになった。



初めての北海道での釣り、ましてや知床半島の先まで行っての釣りだから、相当楽しみにしていたそうで、その興奮がこちらにも伝わる。道具だても先に教えておいたが、本州でウキルアーが手に入らなかったそうだ。相当脳内シミュレーションを繰り返していた様子。

しかしながら、そこまで行けば必ず釣れると言うものではないというのが釣りというもの。思い返すと、半端ない魚の群れが押し寄せていた10年以上前、初めて行ったときは、渡船したにもかかわらず2回もボウズとなった。物凄く悔しかった経験が知床通いの始まりとなったと思う。

その後は友人グループとのみんなで番屋に泊まって1日中釣りや食事を楽しんだこともあった。ただ、熊が増えて番屋に泊まれなくなってからはグループでの遠征は自然解散。それでもあの濃い自然と、手軽に大きな鱒の引きを楽しめる釣り、そして夜の料理やお酒。1年に一度ぐらいはと、一人で行くようになった。多いときは一月で3往復ぐらいしたこともあった。ほとんど寝ないで0泊2日のときもあった。

これだけ行っていると、さすがに一匹も釣れないということはほとんどなくなった。また、初めてやる人に教えて釣らせることもできた。一方で、現地では釣れない人も多く見かけるようになったように感じる。そう、鱒が少なくなったのだ。

知床だからといって闇雲にただ投げれば釣れる、というものではない。魚が居ないところに投げても遡上魚は永久に釣れない。河口全部が良いのではなく、鱒が回遊するポイント、鱒溜まりがピンポイントで存在する。そこをいかに見つけて投げ込むか。これに尽きる。よく釣る人は場所取りが上手い?また、釣れないときにはサッサと移動して魚を探して歩く。だからあちこち投げやすいルアー、特に昆布や海藻に絡みづらいウキルアーなんかは最強だと思う。逆にフライは投げるのにスペースがいるし、限られた場所でピンポイントを狙うのは結構難しい。手前に海藻があったらスペイ系のキャストはかなりの確率でトラブルになる。必然立ち込むから足元を狙うのは苦手だし右手側にルアーの人が来たら投げられなくなるし、バシャバシャラインで水面を荒らしたら申し訳ない気分になってしまう。

だから自分は渡船といえども人が少ない場所を探す。それでも一箇所に三十人も降りてしまったら、正直フライじゃ釣にならない。


今回は同行者もいるのでどうにか釣ってもらいたい。そこで、なるべくあとに乗って先に降りる作戦を立てたのだが、同船者の多くが同じ作戦をたてていたようだ。さらにはみな降りたら迷うことなく各自お気に入りのポイントを陣取り始めた。前日からの渡船で釣れている場所を知っているグループが多くいたのだ。この時点で厳しい釣りになることを確信。目星をつけていた実績ポイントは全て先に入られてしまった。また、自分一人ではなく同行者に少しでも可能性があるようにと選んだポイントは、やはりフライだと釣りづらいところだった。そしてルアーの人たちと並んで釣るのはなんだか気が引けてしまう。

それでも同行者に二回ほどヒット、バラしてしまったけれど、楽しんでもらえたようだ。


多少の向かい風でタックルはトンキンスイッチロッドを選択。

Tonkin switch 11ft#67 

Rio Gamechanger 375gr F/H/I

Tip INT 10ft or F 10ft


ティップが太めなのもあり、ミドルセクションがやや柔く感じるものの、バットに力があるので、多少風があってもかなり遠投の効く竿となった。

ソルトのような過酷な環境で試してこそフィールドテストというもの。1日目は魚を掛けられなかったが、試運転としては上々だった。あとは竿に魚の感触を記憶させるだけだ。

2日目も渡船すること、そして魚がいないという前情報で、行く人がほとんど居ないというもう一つのポイントに向かうことを心に誓って1日目を終えた。


2023年8月2日水曜日

夏虹鱒2023

 今年の北海道は暑い。日中の本流ではさすがに釣れる気がしない。そこでキャンプをかねて牧場脇のながれで久しぶりのドライフライフィッシングを楽しんだ。


これが思ったよりも楽しく、昔は苦手だったロングティペットリーダーも、15ftそこそこだとふつうにキャストできるようになって、ピンポイントにドラッグなしに落とせて、そこで魚がでてきたら。なかなかしびれるでしょ?以前よりもキャスティングの理屈を体が覚えている。ひざ下の割と開けた流れでは、深みのある特定のポイントに虹鱒がたまっていて、12番ぐらいのエルクヘアカディス一本でいける。




 正直、過去ドライの釣りにはまっていた時、いろんなパターンを巻いては試した結果、エルクヘアカディスとアダムスパラシュートのサイズ違い各種があればよい、という結論に落ち着いた。まあ、それだけでは楽しくないけれど、カディスのウィングをエゾシカに変えたり、ハックルの色のバラエティや密度などをかえながら、でも基本?に忠実であることをルールとしていた。振り返ると、当時よりもパターンに縛られることなく自分の考えで楽しめるようになったかもしれない。本に出ているパターンじゃ無いと釣れないという思い込み。そこでのもうひと工夫がなかった。散々ストリーマーやウェットで試したあと、あらためてドライフライに向き合う。もうちょっと見やすく目立たせたいからインジケータ―をつけたり、密にハックルを巻いてハイフロートタイプにしたり、逆にウィングをスパースにしてみたりと、自分の釣りたい釣り方、流し方からタイイングを見直してみる。あの川のあそこに流したいから、というコンセプトは、本流のウェットやストリーマーパターンでよく考えるようになったのだろう。そう、フライパターンはもっと自由であっていいのだろう。ドライフライだって、もっとオリジナルな思考で試してもいいはずだ。




 この週末も暑そうだ。いつもの本流を朝一流して、そのあと竿をもちかえて、支流を新規開拓してみる、という日帰りのプランを立ててみた。

 1ヶ所目のところは先に車が止まっていたのでパス。二か所目で珍しく先行者なし。にやにやしながら準備していたら、あとからもう一台。そそくさと準備をすませて、足早にポイントへ。後ろからくる釣り人を気にしながら長いランをどんどん釣り下る。その途中、何度かライズがありながらも、あたりは来ない。突き当りのポイントは、この時期でも冷たい水がたまるようで、魚のはねも一番多かった。岸際にはカディスや蛾が飛んでおり、水面を賑わせている。ライズがあるあたりを流せているのだが、なかなかあたらない。フライを変えながら、ときにリトリーブしながら流すと、小さなアメマスや虹鱒がかかってくれる。竹竿の感度がいつも以上に楽しくやりとりさせてくれる。不意にグン、とあたる本流の釣りがやっぱりたのしい。やっぱり自分は本流が好きなんだと思いつつ、もう少し真ん中までラインが飛ばせるように、もうちょっと竿をまげてその反発力を利用して、と何度もキャストする。すると不意に竿が折れた。ポン、とあっけなくフェルールの付け根から折れた。今年使いまわしている絶好調の竿だったから、とても悲しくなった。なかなか顔をみせない魚を無理に寄せようとしたからだろうか。この残念な出来事で、何度も跳ねるこの時期には珍しい腹の白い魚を横目に、ここでのストップフィッシングとなった。



 時間にして4時間ほどか。気温も上がってきているので、支流に入ろうか。いや、その前にもうワンチャン、その前に朝一入れなかったポイントに行ってみて、車がいないかどうか見てみよう。するとタイミングのよいことに、一台もいなかった。この気温を考えると、このあとも来ないのではないだろうか。のびのび竿が振れるチャンスだ。これだけでワクワクするなんて、やっぱり自分は本流が好きなんだと再認識する。だから支流探しはまたの機会にすることにする。

 気温は高いが、日差しは和らいできただろうか。柔らかな風が川の上を走る。一瞬、天気雨のようにパラつくが、一層川の雰囲気を高める。気温30℃超でにやにやしながらキャストする。ここは過去に大きな魚が真夏に釣れていたし、自分も毎年秋にはいい思いをさせてもらっている。多少流れは変わっているが、大きな二つの筋の奥側の筋で少しでもステイするようにメンディングを繰り返しながら流す。この時期だと鮎やウグイの稚魚のような小魚を狙う大型魚がいるはずだ。過去一番実績があるフライで、過去に効果のあった流し方で挑む。こんなときに根がかるように当たる魚は、どれも大きなのが多い。そんな妄想で一人盛り上がっていたところ。本当にそのとおりにあたりがきた。

 一つ目と二つ目の筋の間、ググン、と大きくあたったら、想像通りきつい流れの中で魚がとまった。ピクリともしない。根がかりのように感じるのだが、これはフェイクのはず。余計な体力を使わずに、でも隙を見て一気にもって行かれるパターンだ。じわーっと寄ってきて、手前の筋側にきたとおもったら、案の定一気に走り出した。慌てず緩めずジャンプされないように竿をねかせつつ。走りがとまったらジワジワとプレッシャーをかけつつ、ラインを巻き取る。アイランダーの甲高い逆転音がなんどか響き渡るが、1回目ほどの走りはない。たまらず水面に体を見せるもジャンプするほどの余力はない。慎重に反転流のなかを寄せつつ、顔をあげさせられた。もう少し。そう、この瞬間が一番緊張する。開いたネットに魚体が収まったとき、大きな声をあげてしまった。やった、トロフィーだ。






 参考までにと過去の記録からタックルを比べてみたら、同じ竿で同じフライ、ほぼ同じラインシステムだった。まさか自分がこの川で、このサイズを釣ることができるなんて。


Meiser Highlander 12.6"#567 skagitiflight 420gr 
 t-8 9ft 
 Troutintruder tube olive
60cm rainbow trout

 東京で単身赴任していたとき、真夏の満員電車で一時間かけて通勤していた。つく頃にはクタクタだ。月に一度北海道に帰ることを夢みて、流行り始めたスペイスタイルに思いを馳せながら、オリジナルパターンを巻いてはいるものの、臨場感の無いフライばかりが増えていく。妄想してもキャストは上手くならない。たまに釣り場に向かえてもコンディションが良いとはかぎらない。釣れるはずと思い込んでも釣れない。頑固に自分の力で釣りたいと決めたのだから、肩に力ばかりが入ってしまい、釣り自体が楽しくなくなる。

 そんな数年を過ごしながら、良い竿、良いリール、良いラインに出会えて、少しだけ自分のスタイルがみえてきて、思い描いていた釣りに近づけられたとき、その想いは結実した。まさか自分にこんな魚がつれるとは。



 ここであらためて一番恐れていたこと。もう、やめられない。

 

2023年7月25日火曜日

落ちる

 晴れたら釣りに行き、雨が降ったら竹竿を作る。本流メインの釣りだから、濁りが入るとどうにもならない。全道にわたっての集中豪雨は各地の本流での釣りを難しくさせる。釣る場所がない。 

部屋が蒸し暑くなると竹の曲げ伸ばしなんかはしたくなくなるし、カンナをかけると汗だくになる。ただ、北海道の恩恵もあり、朝夕は少し涼しくなるので、合間をみながらやってみた。


トンキン竹の仕上げ削りは初めてのこと。ただ、多少硬いぐらいで、逆に逆目ザックリがあまりない?それよりも節周りの修正をもっと丁寧にやらないと、途中でリカバリーしづらい。貼り合わせのときの隙間につながる。

それでもスタンレーの仕上削りカンナが思いの外使いやすかった。逆目で入るのは材料の問題もあったかもしれない。


もう馴れた作業とたかをくくっていた。節の処理を最後まで適当にしてしまった。さらに、接着剤、けちりすぎた。乾燥後、ところどころにグルーライン出てる。もう悲しみしかない。

KRボンド ブランク5本で主剤30gギリギリ。修正はしたけれどどうなることやら。もっと精度を上げて削る、接着剤たっぷりつける、きつく巻き付ける。まだまだ修業がたりない。

乾かしている間に気持ちを切り替えて次の下ごしらえに入る。節合わせをして、長さを整えて、太さも調整して、あとは曲がり直しと荒削りという所まで来て、ティップの一本の節部分に竹枝跡が。ああ、予備ないのに。材料取りに失敗した。


こんな失敗を続けてしまうと、かなり落ちる。



まあ、まだ竹はあるので、次の下ごしらえに入るとしましょうか。

2023年7月10日月曜日

冷たく暑い 夏アメマス

 週末に向けて新しいフライを巻いてみた。

バーバラーバというフライがよく釣れて簡単に巻けるので、真似していたのだけれど、もう少しだけテレストリアルっぽくしたくて羽を載せてみた。久しぶりに良い感じとなる。

テムズの店長から、フライに名前をつけると格が上がる、なんて聞いたので帰り道に考えてみた。


バーバGP





なんだか格好悪い気がする。


オリジナルフライのセンスと一緒で考えすぎて悪い方向に行っちゃうタイプ。下から見ると虫っぽくて良い感じなのだけれど。


この2つのフライを持って本流へ向かった週末。行くまでは釣れることしか想像してなかった。最初のポイントの長いランを流し終えたあとで、実は激戦区で魚の顔を見れることのほうが難しいことを思い出した。


それでも最後のところで久しぶりにアメマスに会えたのが嬉しい。きちんとバーバGPを咥えてくれたカワイイヤツ。


次のポイントでは流れの筋が複雑でフライラインが思うように流れない。方向やリトリーブなど色々考えても出なかった。

減水気味なので川は下りやすい。もう少し先の瀬と深みを新規開拓してみよう。少しばかり下ったあと、流れの筋を跨ぎながらキャスト、筋を越えてもスイングするように。何度か思うように流せたとき、小さいながらもまたアメマスに出会えた。


いつもだったら諦めるところ、昼前の30℃越えの中、涼みたくて水に浸かる。それでものぼせてしまう。そんなフラフラしたときのアメマスは、サイズではない心地よさを感じさせてくれた。







バーバGP、行けそうな気がします。