2022年10月24日月曜日

出来すぎニジマス

 「もし大きなのが釣れたら、チッと舌打ちのLINEコメント入れさせていただきますね」

何人かでのグループLINE。前回ポイントや釣り方をアドバイスしてくれた友人からの別れ際のコメントをもらった。鱒にであえず終わった一日目の最後に、偶然友人たちとおちあった。前回のこと。あそこでまさかLサイズがでるとは想定外、とも言っていた。そのあとLLサイズを別の友人が釣ったことも。釣れなくとも1日の最後に話ができたのは嬉しかった。


全体的に反応が薄く、みんな泊まらずに帰るとのこと。少し寂しいが、一人で泊まるキャンプ場も中々雰囲気があってよろしい。

すき焼きと焚き火と赤ワイン。ほとんど人のいないキャンプ場で、一人想いをはせつつ、別の友人からもらったばかりのフラットビームスーパー35lbを50mだけマーキスに巻き変えた。夜のキャンプ場に響きわたるマーキスのラチェット音もまたよろしい。


2日目の朝。ここしか釣れない、といわれていたポイントはすぐわかった。しつこく流すとモゾモゾというアタリのあとにグンとのった。根掛かりのようなステイやジャンプでまさかとおもったが、やはり釣れてはいけない季節の魚だった。がっちり口にかかっていたのだけが良かった。その後小さなアタリ。ひきが小さいので季節の魚ではないことを確信して1人ニヤケてしまう。
思えば彼らも必死に生命の灯火を尽くしている時。そのおこぼれにあやかる魚も冬に備えて必死なはず。どちらの魚にも敬意、尊敬。ありがとうございますと1人お辞儀を川に向かってしていた。

もう一ヶ所まわったら終わりにしよう。帰りがけのポイントは複数の分流が筋になっているところ。見方をかえたら先週のポイントに近い感じ。流れの向こうをまたぐように、ステイさせながらのスイング。ちょうどこの辺りでかかれば、とながしていたら、小気味良いアタリが。小さくてよろしい。驚きの疾走こそなかったが、水面で暴れる茶色の魚体にニジマスを確認。マーキスのラチェット音は少ししかならなかったけれれど、新しいラインで気持ちよくとぱせたのが結果につながった。



1か0かの秋の釣り。二回続けて自分にとってのトロフィーサイズ。本当に出来すぎだった。


2日かけてようやく。何度測っても49。
今年最後の遠征だったのでとても嬉しかった。

49cm
Meiser MKS 12'6" #67
skagitflight 420gr
type2-4 10ft 100gr


遠くで友人の舌打ちが聴こえたかのような週末の出来事。しばらく出禁とのことです。















2022年10月19日水曜日

リベンジニジマス

晴れた秋空に若干多めの水量。減水に馴れてしまったせいか、いつものランを釣り下るのに苦労してしまう。鮭のハネはあるようだ。
有名ポイントなのに誰にも会わなかったのは釣れないからなのだろうか。気持ちよく下のプールまで独占できた。そして安定のノーコンタクトだった。
釣れないときを振り返ると、川全体を掃くようにスイープするようなスイングだったように思う。逆に釣れたときというのは、この場所に魚がいるはず、この反転流の切れ目はどうか、ここの流心の際は駆け上がりになっているので上から沈めて、なんて考えているときだ。わかっていてドキドキしながら何度も裏切られる。最後の流れ終わりで、昨年おおきなのをばらしたよな、何て考えている時だった。流し終わりに突然とリールが唸りだした。
かかった瞬間に暴力的なダッシュとイルカのようなジャンプ二回。魚体を目視でニジマスを確認。重い流れを走ってはステイする魚に足はガクブルのへっぴり腰。何度もリールを鳴らされて諦めを感じながら。ランディングの瞬間は大声を出してしまった。この一匹だけだったけれど、本当に出来すぎだ。
57cm 
 Meiser Highlander 12.6"#567 skagitiflight 420gr 
 t-14 9ft 
 Troutintruder tube olive
9.09
 
今年の10月は二回目のLサイズ。重い流れでの暴力的なファイトを見せたニジマス。こういう魚に逢いたかった。 この余韻は、1日と持たないのはわかっている。そうだ、せっかくだからテムズの店長に自慢に行こう。フライフィッシングカウンセリングをうけなきゃね。 
そしてまた川辺へと向かう自分を想像した日曜日の出来事。

2022年10月13日木曜日

秋ニジマス

この週末をフィールドに行かないと、きっと後悔する。
フライも巻いた。 作りかけのロッドが気になったけれど、車中泊の準備をして出掛けてみた。最低気温は4℃。一気に進んだ秋の気配で魚の反応は厳しいことが予想される。 やはりというか、初日はかすりもしなかった。産卵を控えた鮭のスレがかりすらも。 天気も暗いし、友人達も厳しい状況なので、一度は帰ろうかと思った。ただ、あまりにも釣れない。あえて居残ることにした。 夜の宴会で刺激的な話を聞きつつも、ここ二三日の厳しい状況に変わりはない。寒さで何度も目が覚めたこともあり、7時前にのんびりスタートにすることになった。コーヒーをご馳走になりながら、最後に残った友人にポイントのアドバイスをもらった。その上下は行ったことがあるが、そこにはまだ1度も入ったことがなかった。
多少の二日酔いもあり、岸際で鮭がざわつくこのポイントを流したら終わりにしよう。そんなことを幾度となく呟きながら下っていくと、プール開きの駆け上がり、ちょうど鮭の産卵床に差し掛かるところ。鮭ではない小気味よい当たり。小走りする魚はニジマスにちがいない。二日目にしてようやくまともなやり取りになった。
いちど釣れるとなんとなく釣れるパターンを感じられる。そのしたのプールで流し終わりリトリーブ後のヒットはジャンプ一発でバラシ。チビニジを追加したあたりで、友人からアドバイスがあった。「もう一度ながしてみたら?」 同じように流すが、今度はフライをオリーブのコーンヘッドに替えて。何回かのスレがかりのあと鈍重なアタリがきた。鮭のようなトルクに疾走感が加わった。間違いない。トロフィーだ。ハラハラ感はジャンプで見せた茶色の体色で確信を交えてさらに高まる。
ネットインできたとき、思わず叫んでしまった。こんな魚に逢いたくて何年も通ったんだ。 この一匹で満足して帰途についたが、道中昼から同じ場所に入った友人がにさらに大きなサイズをあげたとの一報が入った。祝福とともに、また行かなくちゃと次を考えてる自分。
52cm 
12'6"MKS#6/7 
command groove 350gr
10ft60gr type2
68.01-67.73