2023年8月30日水曜日

知床カラフトマス釣り202308-1

 取引先の人と札幌の空港でおちあって羅臼へと向かう。何ヶ月かまえに知床の釣りや熊の話をしてたら、是非行きたいとのこと。道中一人よりはずっとましなので、日程を合わせて行くことになった。



初めての北海道での釣り、ましてや知床半島の先まで行っての釣りだから、相当楽しみにしていたそうで、その興奮がこちらにも伝わる。道具だても先に教えておいたが、本州でウキルアーが手に入らなかったそうだ。相当脳内シミュレーションを繰り返していた様子。

しかしながら、そこまで行けば必ず釣れると言うものではないというのが釣りというもの。思い返すと、半端ない魚の群れが押し寄せていた10年以上前、初めて行ったときは、渡船したにもかかわらず2回もボウズとなった。物凄く悔しかった経験が知床通いの始まりとなったと思う。

その後は友人グループとのみんなで番屋に泊まって1日中釣りや食事を楽しんだこともあった。ただ、熊が増えて番屋に泊まれなくなってからはグループでの遠征は自然解散。それでもあの濃い自然と、手軽に大きな鱒の引きを楽しめる釣り、そして夜の料理やお酒。1年に一度ぐらいはと、一人で行くようになった。多いときは一月で3往復ぐらいしたこともあった。ほとんど寝ないで0泊2日のときもあった。

これだけ行っていると、さすがに一匹も釣れないということはほとんどなくなった。また、初めてやる人に教えて釣らせることもできた。一方で、現地では釣れない人も多く見かけるようになったように感じる。そう、鱒が少なくなったのだ。

知床だからといって闇雲にただ投げれば釣れる、というものではない。魚が居ないところに投げても遡上魚は永久に釣れない。河口全部が良いのではなく、鱒が回遊するポイント、鱒溜まりがピンポイントで存在する。そこをいかに見つけて投げ込むか。これに尽きる。よく釣る人は場所取りが上手い?また、釣れないときにはサッサと移動して魚を探して歩く。だからあちこち投げやすいルアー、特に昆布や海藻に絡みづらいウキルアーなんかは最強だと思う。逆にフライは投げるのにスペースがいるし、限られた場所でピンポイントを狙うのは結構難しい。手前に海藻があったらスペイ系のキャストはかなりの確率でトラブルになる。必然立ち込むから足元を狙うのは苦手だし右手側にルアーの人が来たら投げられなくなるし、バシャバシャラインで水面を荒らしたら申し訳ない気分になってしまう。

だから自分は渡船といえども人が少ない場所を探す。それでも一箇所に三十人も降りてしまったら、正直フライじゃ釣にならない。


今回は同行者もいるのでどうにか釣ってもらいたい。そこで、なるべくあとに乗って先に降りる作戦を立てたのだが、同船者の多くが同じ作戦をたてていたようだ。さらにはみな降りたら迷うことなく各自お気に入りのポイントを陣取り始めた。前日からの渡船で釣れている場所を知っているグループが多くいたのだ。この時点で厳しい釣りになることを確信。目星をつけていた実績ポイントは全て先に入られてしまった。また、自分一人ではなく同行者に少しでも可能性があるようにと選んだポイントは、やはりフライだと釣りづらいところだった。そしてルアーの人たちと並んで釣るのはなんだか気が引けてしまう。

それでも同行者に二回ほどヒット、バラしてしまったけれど、楽しんでもらえたようだ。


多少の向かい風でタックルはトンキンスイッチロッドを選択。

Tonkin switch 11ft#67 

Rio Gamechanger 375gr F/H/I

Tip INT 10ft or F 10ft


ティップが太めなのもあり、ミドルセクションがやや柔く感じるものの、バットに力があるので、多少風があってもかなり遠投の効く竿となった。

ソルトのような過酷な環境で試してこそフィールドテストというもの。1日目は魚を掛けられなかったが、試運転としては上々だった。あとは竿に魚の感触を記憶させるだけだ。

2日目も渡船すること、そして魚がいないという前情報で、行く人がほとんど居ないというもう一つのポイントに向かうことを心に誓って1日目を終えた。


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