オリジナルフライと言ってよいのか。好きなパターンの色やマテリアルを変えながらタイイングを楽しめるようになった。
ある川ではあの色が良いとか、スチールにはパープルとか、色々聞くけれど、それは川によるのではないだろうか。自分の中ではこの川はオリーブが圧倒的に効く。川底の石の色と水の色と同化するかギリギリのところ。それにオレンジのボディやワンポイントをいれる、もしくはビーズやコーンヘッドだって良い。もしかしたらシルバーのタグをチラリと見せるとか。それを水の中で泳がせたとき、藻が絡まったのと同じでは無い微妙な違和感というのが肝なんじゃないかと思う。
全く同化するナチュラルカラーだけでは目立たないし、派手すぎだと見向きもしない。少しずつマスが好むだろうカラーや動きをだすマテリアルを入れる。
ディーフライのクラシカルスタイルに憧れていた。しかしながらあのままではなかなか川で手が伸びない。でもあのフラットに開いたウイングはゆったりとした流れで安定した姿勢を保つのでは?と前から興味があった。たまたまグレイ・イーグルというディースタイルのパターンがあるのを知って、ウイングはそのままに黒のマラブーやヘロンに変更してみたら、濁りが収まりかけた川で抜群に効いた。グレーのマラブーではダメで、黒が良かった。ターキークイルとワンセットになったフライが、微妙な違和感を演出する。シャンクが長いのでバラしも多かったけれど、自分の中では1軍のフライパターンとなった。
こういった仮説と検証はフライという釣りを抜群に面白くする。