最近のAIの進歩は凄まじい。海外のYouTubeで何を言ってるのか分からなかったのが、日本語に自動翻訳される。もちろん違和感のある日本語だけれども、ジョークを言っているのだろうな、というぐらいはわかる。
あらためてキャストを解説した動画や、南半球を探索している動画を見たりして、新鮮な感動を覚える。だって、つまらない釣り番組や、消化不良になるような野生動物の番組よりはずっとワクワクするからね。
そんな動画を観ながらついた釣り場では、当然思うようなキャストはできず、調子は悪いまま、それでもと彷徨う一日。
釣れた話よりも釣れなかった話のほうがみんな面白がる、なんて言われても、やっぱり釣りたい。昼寝を挟んで、現地で行き合った釣り人と色々な話を交わしつつ。
「じゃあ、最後にあそこに行ってかえります。」
そう言って別れた先の釣り場でのこと。
ぱらつく雨の中、急に魚のスイッチが入った。
30センチにも満たないニジマスが連続でひったくる。瀬尻の緩い流れでマッチザベイトにあわないようなフライに連続で出る。そう。こういう釣りをしたかった。
その先のポイントで、いつもは諦めるところでガツンときた。激しい首振りから下流へと疾走し、けたたましいパーフェクトのリールを鳴かせる魚に、ようやく出会えた。
サイズこそ目標の50アップではなかったけれど、この間出会いたかった魚にようやく。
オーストラリアのフィールドを紹介する動画でも、ようやく出会えた魚についた日本語訳がその時の心境にピッタリとハマった、欲しかった魚と必要な魚。今日の自分には間違いなく必要な魚だった。
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