2025年9月22日月曜日

なんとなく

 暑かった夏もようやく終わりを迎えるのか、虫の鳴き声とともに秋の空気をかんじる。その空気に大きなニジマスとの出会いを想像してしまう。明日なら水の色も水量もベストに違いない。新しいインターのヘッドをハーディのリールに巻き込み、ティップの先にはノッテッドリーダー、結び目を入念にチェックする。色のついたモノフィララインを魚は警戒しないだろえか。大きな魚にも対応できる新調したネットには、マグネットリリーサーを取り付けた。なんとなく大物が釣れる気がした。必ずネットが必要なのがかかる気がした。もちろん確信などなく思い込みにすぎない。
 体調は良くない。それでも行きたいと思う気持ちが勝る。昼すぎまでなら天気は持ちそう。フライはこの間巻きためたイントルーダー。今の時期に実績のある色を組み合わせたもの。  ポイントはいつものところ。これもなんとなく。今年だけで5-6回は来ているだろうか。アメマスばかりでニジマスにはあまり出会えていない。ラインを出してロールキャストもそこそこに対岸にめがけてキャスト。すると一投目にきた。まるでフライを待ってましたとばかりに咥えたのがはっきりと分かる。大きな首振りとトルク。鮭ではない。テンションを保つのがやっとなのに、おもむろに下流へ向かって走り出した。ハーディの悲鳴がなんと心地よいこと。  2回ほど大きく走ったけれど、そこそこで観念してくれた様子。顔を上げた魚を無事ネットインできた。猛烈なうれしさがこみ上げる。こういう魚に出会うことを夢見ていた。
はち切れんばかりの腹には何が入っているのだろうか。今なら落ち鮎かもしれない。これだけ腹を膨らませて、さらにフライに飛びかかるぐらいだから大きくなるのだろう。
なんとなくの予感は当たった。釣れることを念頭に置いて準備したことに助けられた一匹。。 またこれでしばらく川に通える。  

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