この2-3年、竿づくりに浸かっている。
なんてことはない。グリップにコルクシートを仕立てて、リールシートと合わせる。あとはガイドをつけるだけ。
なのになぜこんなに心惹かれるのか。
まずはリールシートづくりから。もちろんウッドインサートを基本と思っていたら、まあバリエーションの多いこと。趣味の道具のこだわりポイントの一つになっている。これは目をつむる訳にはいかない。
このあたりから海外のビルダー達の情報が凄い。
例えばスタビライズドウッド。
朽ちた木材に樹脂含浸させて強度補強した木。家内からはヘンテコの木と呼ばれている。これが水が近いシーンで使うことの多い釣具にジャストフィットする。
以前作ったランディングネットは、散々補強したにも関わらず、使用するにつれて目に見えて劣化したし、最後は重ねた木材がバラバラに剥がれてしまった。水に浸しながら使うということは、相当な負荷となる。
スタビライズドウッドはポリエステル樹脂を浸透させて補強することから、釣具には理想的な材料といえる。
強度が均一ではない様々な瘤材に、さらに色づけもできるので、趣味の材料としては想像力が働く。ナイフの柄や、ペンブランクなどの需要が多いだろう。それをリールシートに持ち込むことは、考えてみただけでワクワクする。
前回は花梨の瘤材を木工旋盤で加工。エポキシ樹脂に浸しただけで終了。2シーズン使っても問題なかった。多分今後も大丈夫だろう。
でも、もっとこだわりたい。もっとヘンテコな木を仕立ててみたい。
そんなこだわりを元に今年のフライロッドづくりがスタートした。
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